Expo2014のメモ

まずはExpo2014をインストールしてください。登録が必要ですが、無料です。

https://www.ba.ic.cnr.it/softwareic/expo/rietveld-refinement/

岡山大の神崎先生のページはとても参考になります。

https://www.misasa.okayama-u.ac.jp/~masami/pukiwiki/index.php?EXPOでRietveld

単相リートベルトのやり方

多相リートベルトのやり方

File > New で新しいジョブを作成します。
- Structure Name：出力されるファイルの名前。適当に入力してください。
- Profile Counts filename：回折強度のファイル。右の双眼鏡からファイルを選択してください。
- Source：X線にCuKa2が含まれる場合は、K Alpha2 Correctionにチェックしてください。
- Cell Content：ユニットセルに含まれる元素の種類と数（最初に原子散乱因子を計算しているみたいです。でも、どの程度、正確に入力すべきかは不明。水素Hだけ入力しても計算は普通に終了する。吸収因子を計算しているのかしら。）

Untitled

Saveをクリックして、*.expファイルを保存します。
保存した*.expファイルをテキストエディタで開いて、次のように編集します。

%structure HOGE
%job structure HOGE
%init
%data
pattern C:\\RIETVELD\\HOGE_XRD.xy
wave 1.540560
alpha
cont LaSr3Fe3O10

%crystal
name LSFO9.9
file LaSr3Fe3O9.9_ICSD_CollCode72608.cif

%crystal
name 190643
file ICSD_CollCode190643.cif

%rietveld

%continue

この*.expファイルは、Expoのインプットファイルになります。 %crystalの項目では、上の例のようにCIFファイルを参照することもできますし、直接つぎのように入力するのも可能です。ちなみに、コメントアウトするときは、> をつかいます。２バイト文字は使えません。

%crystal
name Hydroxylapatite
space P 63/m
cell 9.41914 9.41914 6.88194 90 90 120
content (Ca5HO13P3)2

編集した*.expファイルを保存して、Expo2014の File > Load and Go（もしくはフォルダのアイコン）から、保存した*.expファイルを選択すると、リートベルト精密化の画面が現れます。

Untitled

Automatic Proceduresの
- Automatic refinement of profile
- Automatic refinement of structure
の両方にチェックを入れて、一番下のRefineをクリックすると始まります。自動精密化を選択すると、Youngの提唱した方法で精密化が行われるそうです（詳細は不明）。
Print Optionsでは適宜必要な項目にチェックすると精密化後に出力してくれます。
- LSQ matrix：線形最小二乗法のパラメーター（*.outの最後に出力）
- CIF：精密化後の結晶構造をriet.cifファイルに出力（多相の場合でも合わせて一つのファイル）